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鼓曲紹介

天竜暴れ太鼓 (岡谷太鼓20周年記念曲)

作曲  岡谷太鼓保存会

諏訪の湖より大洋へと下る天竜、古代より暴れ天竜の異名を持ち、岩を削り渓谷をつくり、時にはすべてを破壊し、新たな土地をつくり、またある時にはその流れに木の葉を浮かべ、深く静かに水をたたえ、やがては大洋へとまさに竜が天に昇るが如くその流れは雄大であり、また壮厳でもあった。20周年にあたり、この天竜の流れを基に作調された曲です。

風林火山

作曲  岡谷太鼓保存会

中世の戦国時代、知将として謳われた「武田信玄」。この武田信玄の旗印が「風林火山」です。
正式には「孫氏の旗」と言い「孫氏兵法の書」よりの抜粋です。当時武田軍は、「諏訪明神」と、この「風林火山」の旗をひるがえし勇敢な戦いをしたと思われます。この様相をこの曲で表現しました。戦場を駒が駆け巡る合戦の様子がうかがえます。

おんべ

作曲  岡谷太鼓保存会

“奥山の大木 里に下りて神となる”古くから巨木信仰で知られる信濃之国一之宮諏訪大社、式年造営御柱大祭。1200年余の歴史をもつ、七年に一度のこの大祭を諏訪の氏子は待ちに待ち、樹齢200年余のモミの大木を、木遣りに合わせ『おんべ』を振り、一丸となって曳行する。

まつり

作曲  岡谷太鼓保存会

威勢のよい手締めで担ぎ上げられる「みこし」。
粋な祭囃子。ソイヤ、ソイヤの掛け声に男も女も血が騒ぐ。祭りが最高潮に達する時、みこしはうねり、はじきぶつかる。祭りの醍醐味を神輿で表わした曲です。

颪(オロシ) (岡谷市制70周年記念曲)

作曲  岡谷太鼓保存会

諏訪明神の神々が大地を揺るがし駆け抜けるときに起こるとされている塩嶺おろし。冷たく強い風が吹き降ろす。
まさに神の力、これすなわち神の舞であります。大自然の中で織り成す風の仕業(シワザ)を表現しました。

華やぎ(岡谷太鼓35周年記念曲)

作曲  岡谷太鼓保存会

夏の風物詩、諏訪湖の花火。その迫力はもちろん、花火の美しさは見ている者の心も華やかにしてくれます。
そんな花火の美しさと人々の華やかな気持ち、そして花火の持つ迫力をイメージして作調しました。

御神渡

作曲  岡谷太鼓保存会

諏訪湖の冬の風物詩「おみわたり」。湖面が全面結氷し、轟音と共にまるで山脈のごとく現れる氷の道。その道は古くより、その年の作柄や天候、世の吉凶を占う。神秘的で荘厳な厳冬期の諏訪湖の情景を鼓曲に表現。

金剛力

作曲  岡谷太鼓保存会

力強い立ち姿、雄々しいその形相は、見るものに畏怖を与える金剛力士像。神々しいその鋼の肉体は、力の象徴として、古くから寺院の守護者として門にたたずんでいる。その漲る力、力の奔流を太鼓に宿し、鼓曲として表現。退魔の力、金剛力を打ち手に宿し、豪快に、阿吽の呼吸で魂を揺さ振るリズムを刻む。

作曲  岡谷太鼓保存会

東日本大震災の年に行ったコンサート「雷舞」で初披露。「心をひとつにし、お互い支え合う気持ちを大事にしたい」「岡谷太鼓の音を聴き、人々の心が一つになれば」そんな思いを込め、「キ・ズ・ナ」の3文字を3打の音に込めて作調しました。